【特集】カナダのニューロダイバーシティ教育

カナダニューロダイバーシティ教育

日本での学校生活において、「周りと同じ」であることを求められ、息苦しさを感じているお子様や保護者様へ。

GIERI(ギフティッド国際教育研究センター)では、カナダ・ブリティッシュコロンビア州(BC州)の教育現場を視察し、そこにある「ニューロダイバーシティ(脳・神経の多様性)」という教育哲学に、一つの希望を見出しました。

なぜ、日本では「困った子」とされるギフテッドや2E(発達特性を持つ才能児)たちが、カナダでは生き生きと学び始めるのか。公式Blogの現地レポートでお伝えした全5回の連載から、そのエッセンスを統合して解説します。


(Neurodiversity: Diversity of Brains)

日本では、発達の違いはしばしば「治すべき障害」や「矯正すべき欠点」として扱われます。しかし、カナダの教育現場に浸透している「ニューロダイバーシティ」の概念は全く異なります。

それは、脳や神経の働き方は人それぞれ異なり、それは生物多様性と同じく自然で正常なことである」という考え方です。 WindowsとMacのOSが違うように、脳の処理方法が違うだけ。多数派(ニューロティピカル)に合わせるのではなく、その子の脳の特性(ニューロダイバージェント)に合った学び方を提供すれば、驚くべき才能が開花するという前提が、教室の空気を支配しています。

(The Culture of Praise)

日本の教育が「できていない部分」を指摘する「減点法」になりがちなのに対し、カナダの教育は徹底した「加点法」です。

カナダの子どもたちは、とにかく褒められます。「座っていられた」「意見を言えた」「ユニークな発想をした」。どんな些細なことでも、教師はポジティブなフィードバックを返します。 発達特性のある子どもにとって、最も重要な栄養素は「自己肯定感」です。「自分はここにいていいんだ」という心理的安全性が確保されて初めて、子どもたちは学習に向かうことができます。カナダの学校は、まずその土台作りを徹底して行います。

(Nature and Resilience)

GIERIが視察したサンシャインコースト地域のように、カナダの教育環境には「圧倒的な自然」があります。

聴覚や視覚が過敏なギフテッドやHSC(Highly Sensitive Child)の子どもたちにとって、コンクリートに囲まれた狭い教室はストレスの温床です。 森へ入り、海に触れ、五感を開放する時間。大自然の中で体を動かし、仲間と協力する経験は、都会の喧騒で疲弊した神経を癒やし、次世代を担うためのたくましい「人間力」を養います。

(Needs-Based Support)

「支援を受けるためには、医療機関の診断書が必要です」——日本でよく聞く言葉です。しかし、診断が出るまで数ヶ月待ち、その間は支援がないということも珍しくありません。

カナダ(特にBC州)の画期的な点は、「診断名(Diagnosis)」ではなく「教育的ニーズ(Designation)」に基づいて支援が決まることです。 「今、この子は読み書きに困っている」「クールダウンの場所が必要だ」。その事実さえあれば、高額な検査や診断確定を待たずとも、学校現場の判断でサポート(IEP:個別教育計画の策定など)が開始されます。これは、診断がつかない「グレーゾーン」のお子様にとって、非常に大きな救いです。

(Team Approach)

日本の保護者様からよく伺うのが、「学校に合理的配慮をお願いしても理解されない」「モンスターペアレント扱いされないか不安」という悩みです。

カナダでは、学校と保護者は子どもの成長を支えるための「チーム」です。 IEP(個別教育計画)の策定会議には、校長、担任、専門家に加え、保護者も対等なパートナーとして参加します。そこにあるのは「学校 vs 家庭」の対立構造ではなく、「どうすればこの子の才能を伸ばせるか?」という共通のゴールに向けた建設的な対話です。


環境を変えることは、決して「逃げ」ではありません。 植物が土壌を変えれば見違えるように育つように、お子様の特性に合った「土壌(環境)」を選ぶことは、親ができる最大の戦略的支援です。

カナダのニューロダイバーシティ教育は、お子様の「違い」を「間違い」ではなく、「才能」として歓迎してくれます。

「うちの子に、カナダの教育は合うのだろうか?」 そう感じた方は、膨大な情報を一人で抱え込む前に、GIERIへご相談ください。お子様の特性を専門的に分析し、最適な教育環境をご提案します。

「場所を変えれば、その『特性』は『才能』になる。 〜GIERIが提案する、カナダ・ニューロダイバーシティ教育という選択肢〜」

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